ついに映画で描かれた!【スラムダンク 山王戦】名場面や漫画との違いを解説   

2023年8月31日をもって2022年12月3日からのロングラン上映が終了した映画『THE FIRST SLAMDUNK』。原作でも非常に人気の高いスラムダンク 山王戦が描かれ、多くのファンから歓喜のコメントを寄せられました。

ファンの多くが幾度となく映画館に足を運び、終映までの累計観客動員数1,088万2,776名、興行収入157億3,371万円を記録しました。歴代興行収入ランキングも『崖の上のポニョ』を抜き13位となり、上映最終日には、その日の国内興行ランキングにおいて1位を獲得するなど、大好評のうちに終演しました。

この、映画スラムダンク 山王戦は何がそれほどまでにファンを獲得しているのでしょうか。また映画は原作漫画との違いがあるのか紹介していきます!

山王戦の名場面まとめ

様々な名場面のある山王工業高校戦ですが、その中でも多くの方が名場面だと挙げる3つを紹介します。

山王工業・堂本五郎監督が敗戦後選手にかけた言葉

名場面の一つ目は試合終了後、山王工業高校の監督が選手たちに欠けた言葉です。

インターハイ3連覇中の絶対王者・山王工業高校。

初戦となったのは豊玉 スラムダンクに勝利してきた湘北高校でした。無名の湘北高校に負けるわけもないと考えていた堂本監督でしたが、まさかの敗北。

選手たちとロッカールームに引き上げる際にかけた言葉が、

「はい上がろう『負けたことがある』ということがいつか大きな財産になる」

と言う言葉でした。

誰しもが経験する敗北に対して絶対王者を率いる監督だからこそ言えた言葉であり、王者でも這い上がる力が必要となるのだと教えてくれる言葉でもあります。

桜木花道断固たる決意

名場面の二つ目は桜木花道がルーズボールに飛びついた際、腰を強打し、選手生命すらも危ぶまれる怪我をします。その怪我をおして試合に出場し続けようとします。これに対し、安西監督は腰の異変に気づいていた、と前置きをした上でプレーを続行させていましたが、

「どんどんよくなる君のプレイを見ていたかったからだ。指導者失格です。あと少しで一生後悔するところでした」

と語り、出場を諦めさせるように諭します。

しかし桜木はそんな監督に対して、

「オヤジの全盛期はいつだよ…全日本の時か…俺は…俺は今なんだよ」

とそれを拒否します。

その後ジャンプの着地ですら全身に痛みが走り、リバウンドはおろか、コートを走ることすらままならない状況となるのですが、最後はきっちりとゴール前に行き、合宿シュート(ジャンプシュート)のブザービートを決め、世紀の大狂わせを演じました。

この一連の流れが桜木花道の「断固たる決意」です。

山王戦は涙なしには見れませんが、その最大の理由は桜木のこの行動が大きいのでしょう。

桜木と流川のハイタッチ

作中終始ライバル・犬猿の仲として描かれ、試合中も罵り合う桜木花道と流川楓。それはスラムダンク 山王との一戦もこれまで通りの2人でした。桜木が怪我で全力プレーができなくなっていると『集中力が足りん…必死についてこい 交代しねーならよ』と話し、嫌味ながら桜木を鼓舞します。

そして試合最終盤、湘北・赤木、山王・河田両センターが相手のシュートをブロック。ルーズボールを桜木が拾い、流川に初めてパスをします。そのパスを流川が決めますが、次は山王のエース沢北が対空時間の長いシュートで逆転。その時点で残り10秒を切っていました。

その中で桜木は速攻に走ります。速攻とはならなかったものの、流川がボールをゴール前、シュートの体制まで持ち込みます。そこで山王のキャプテン深津、エース沢北のダブルブロックにあうと、流川はシュート体制に入っている桜木にパス。これを合宿シュートでブザービートを決めました。

その後、桜木、流川はふらふらになりながら近づき、ハイタッチを交わしました。その後また普段の2人に戻るのですが、このシーンにジーンとこない読者は絶対にいない、と言い切れるシーンです。

映画でもこのシーンはきっちりと描かれており、全身鳥肌が立つほど感動しました!

映画の主人公は宮城リョータ!

映画と原作漫画との唯一にして最大の違いは主人公が宮城リョータとなっている点です。

映画は原作でそこまでフォーカスされなかったリョータが神奈川に引っ越してくる前に住んでいた沖縄で兄・ソータとの1on1のシーンから始まります。1on1を切り上げ(リョータからしたら勝ち逃げ)、友達と釣りに行くソータ。その姿にリョータは怒り、「帰ってくるな!」と叫び、それが現実となってしまいます。

原作では描かれることのなかったリョータの家族の物語ですが、これによって「宮城リョータ」というキャラクターにとても奥行きが出ました。なぜポイントガードなのか、なぜドリブラーだったのか、なぜリストバンドを2つつけているのか、そもそもなぜバスケを始めたのか。この設定があるからこその「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ‼︎」という名言が生まれたのでしょう。

ちなみに、この物語は原作者の井上雄彦先生自身が「実はこの映画よりも前に考えていた」ものだったと話しており、取ってつけたものではないところもまた映画の魅力となっています。

最後に

今回はファンの多いスラムダンク 山王戦について名場面と原作と映画との違いをまとめてきました。

ファンも非常に多く、最初から最後まで名場面の連続となっている山王戦。漫画を何度も読み直しても、映画を何度見直しても新たな楽しみ、発見があるので、ぜひ何度もあの感動を味わってもらいたいところです。