日本で年々目立ってきている「サポート詐欺」の被害は、コンピューターに不慣れな高齢者を中心に拡大しています。2017年の被害件数が473件だけだったのに対して、2021年の1年間だけで1,002件に増加しました(国民生活センターによる情報)。今回はサポート詐欺についての知識を身につけ、騙されないように解決方法を覚えましょう!
目次
サポート詐欺の仕組み
インターネット関連でウイルス警告などでと一緒に出てくる、サポートサービスを装った詐欺犯罪が「サポート詐欺」と呼ばれています。しかし、その詐欺師が使っている警告は「インターネット広告と同じ仕組み」を使用しているだけなんです。
サポート詐欺が使うニセ警告がどれなのかわかれば、騙される確率がずっと低くなります。そして、サポート詐欺の仕組みを知ることが、ニセ警告を見破るための第一歩ですので、その特徴を覚えておいてください!
ニセ警告の特徴
ニセ警告には、マイクロソフトやアバストのような有名コンピューターセキュリティ会社などの名称とロゴを使用したものがあり、ユーザーを惑わせて「すぐに行動をしてください」というメッセージで、考える時間を与えないように仕組まれています。
さらに「トロイの木馬」や「コンピューターウイルスに感染しました」などの警告をしつこく表示させることで、連絡する必要性をアプローチしているところも詐欺の特徴です。大事なのは、ブラウザの使用中に「コンピューターウイルスに感染した」または「あなたのパソコンがハッキングされています」の警告メッセージは表示されないということ。インターネット関連で表示される全警告が偽物です!
ニセ警告の消し方
ニセ警告のような怪しいメッセージが出てきたら、表示されたセキュリティ警告を無視してください。まずは落ち着いて、警告メッセージの「×」ボタンを探し、クリックして閉じてください。「×」ボタンが見当たらない場合は、ブラウザを終了させたり、コンピューターを再起動させたりしてください。画面を操作することができないと見せかけてくることもあるので、ブラウザを終了させたくてもできないときは、次の方法を試してください。
- キーボードの 「Ctrl」「Alt」「Del」の 3 つのキーを同時に押す
- 「タスクマネージャー」というツールが出てくるので、ブラウザソフト(例:Microsoft Edge)を選択
- 使用していたブラウザソフトを選択したら、「タスクを終了」をクリックする
これでブラウザが終了します。それでも不安という方は、信頼できるIT・パソコンサポート会社にコンピューターをみてもらったり、信頼できる会社のセキュリティ対策ソフトを購入したりしましょう!
最後に
コンピューターに不慣れな方は、インターネットを使った詐欺というだけで不安になってしまうのはわかりますが、知識があれば落ち着いて対応できるようになります。ニセ警告だと怪しんだら、その警告を無視して、絶対に警告メッセージの言う通りにしないようにしてください!